アルザスは20世紀初頭までドイツ領だったこともあり、現在はフランス国に属しながらも
ドイツの文化を色濃く残している地方です。シャトーが集中していることでも有名な地域ですが、
ペイ・ド・ラ・ロワール地方の優雅なイメージのシャトーと違い軍事的砦としての面影を残して
いるのが特徴的です。商業流通の監視目的で12世紀に建造されたオークニクスブール城には
毎年60万人の観光客が訪れます。室内の壁画とルネサンス期のアンティーク家具が素晴らしく、
地下階には中世の剣と甲冑のコレクションを見学することが出来ます。首府アルザスはフランスで
最もロマンチックな景観を持つ街のひとつです。“小さなベネチア”と呼ばれているコルマール
は古い町並みと島を分けるように流れる運河がまるで古き良き時代にタイムスリップして
しまったかのような時をもたらしてくれます。 |